梅毒とは?

梅毒は梅毒トレポネーマに感染することによりおこる全身性疾患です。感染すると2〜3週間後からリンパ節炎や皮膚症状が出ます。

梅毒などの潰瘍性の性感染症を持つ人は、性行為HIV感染リスクがおよそ2~11倍にまで増加することがわかっています。

梅毒に初めて感染すると2種類の抗体が体内で作られます。2種類の抗体のうちの一つは脂質抗原に対する抗体(抗カルジオライピン抗体)というもので、 もう一つは梅毒トレポネーマの成分に対する抗体(抗トレポネーマ抗体)です。

この2つの抗体にはそれぞれ特徴があり、検査上での大きな違いは、感染してから抗体が産生され始める時期と、梅毒治癒後の抗体の体内残存期間の違いです。

先天梅毒と後天梅毒に分けられ、さらに後天梅毒は4期に分類されています。感染後、約1週間から13週間の潜伏期間を経て発症します。現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く抗生物質が有効であることなどから、第3期、第4期に進行することはほとんどありません。

症状から4つの段階に分かれ、症状が現れる時期と症状が自然に消える時期を交互に繰り返しながら進行します。

第1期(感染後3週間~3ヶ月)

性器に大豆程度のしこりが出来たり、太ももの付け根のリンパ節が腫れるなど。痛みはありません。

第2期(感染後3ヶ月~3年、一番感染力の強い時期)

小指の先ほどの赤い斑点が全身に現れ、発熱、倦怠感、脱毛等の症状がでます。

第3期(感染後3年~10年)

全身に硬いコブのような「ゴム腫」ができます。

第4期(感染後10年以上)

心臓、血管、脳などに障害が出て、日常生活が困難になります。

梅毒の予防には性行為の際にコンドームを使用することが有効ですが、症状のある部位によってはコンドームで覆うことができないため、完全に予防できないこともあります。

感染の心配があるときは、検査を受けて、感染しているかどうかを知ることが大切です。感染している場合は、早く治療することにより症状の悪化を防ぎ、またパートナーへの感染を防ぐことができます。